[ 雑記帖 ] - [ スレンダーパンツ ]
妻がアルバムを見ていた。もうずいぶん昔のものだ。まだ結婚する以前のこと。
よく、友人を募ってはいろいろな場所に繰り出しているのがアルバムに残っている。
──写真をめくる。
あれも、これも、どの写真も、女性はみな「スレンダーパンツ」をはいているのだ。
白、黒、金、かくも華やかに、かくも美しく、現在のスノーボード界から派生してきたような
ウェアとは対照的な、不思議な世界だ。
そう、思い出せば靴がはけないだの痛いだの、当時妻が言っていた。
写真を見れば納得である。周りの誰もがリアエントリーのブーツを履いているのに、
妻だけラングのブーツを履いているのだ。足を丸ごと包む構造のスレンダーパンツは、
ブーツの中に入れることになるが、どう見てもフロントバックルのブーツにはくるぶしがきつそうだ。
これはブーツがいけないのではない、スレンダーパンツがいけないのだ。
スレンダーパンツをはくのならブーツはリアエントリーにしないといけない。
合わせて、誰もがこぞってウェストポーチを付けている。
そういう時代の私はというと──デモパン、白地にピンクのド派手なカラーリングの
ジャケットとパンツをはいている……。
(18-MAY-2001 wrote)
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