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[ 家族で行くスキー場 ] - [ 日光湯元スキー場 ]


長男が初めてひとりで滑り、止まれるようになったのがここ、日光湯元スキー場である。少々大袈裟な言い方をさせてもらえば、このスキー場でなければそれは実現できなかったかもしれない。あるいは、もっと早くここに来ていれば、もっと早くひとりで滑れるようになっていたかもしれない。

日光湯元温泉といえばこの地域でも有数の温泉、辺りに漂う硫黄の匂いに包まれながら滑るのは万座とここくらいかもしれない。
苦難の山坂道いろは坂を越え、中禅寺湖を過ぎてまた登る。戦場ヶ原を過ぎれば奥日光も最果てである。冬季閉鎖となった金精峠への道から外れるように湯元の温泉街に入ると途端に雪深い。整備状況の良い国道とは状況があまりに異なるので、あと1kmで辿り着けなかった、ということのないように気を付けたい。
日光湯元スキー場は温泉街の外れにある。その外れ度合いが温泉のおまけみたいなイメージだが、それはまあいい。

私が訪れたのは、長男が4歳のちょうど止まることを教え始めていた頃である。何故、このスキー場がきっかけで自ら滑り、止まることができるようになったのか、それは均一に続く長い緩斜面が存在するからである。
よくたかつえや玉原のファミリーゲレンデが、その緩斜面で子供の練習に良いと引合いに出されるが、その比ではない。スキーイング・イン・津田沼もビックリ、である(知ってる人、少ないだろうなぁ)。その緩さはクロスカントリースキーを履く人々がこの斜面を登って行くほどである。現に私が子供と滑る間、幾人かのスノートレッキングを楽しむスキーヤーとすれ違った。そしてこの斜面は1km程度続いている。
それほど緩いのだから、これを利用してできるだけ子供に滑る経験をさせたい、と思いきや、リフトがおそろしく遅いのにはいささか閉口する。コースが1kmある分、リフトも長い。いつでも空いているからリフト待ちをすることは考えられないが、もし高速リフトがあったならば、リフト待ちをしても追い越されそうである。さすがに斜面を登るクロスカントリースキーヤーに抜かされることはないと思うが、確信はない。
リフトがこの程度なのでリフト券も安い。安いのはいいのだが、子供料金の設定がない(2000年当時)。従って、利用する人数によっては決して安くない、というのが結論である。

広大な緩斜面で子供を鍛えるもよし、雪だるまを作るもよし。動かすたびにギーギーガーガーとうるさいパイプ脚の椅子が並ぶ昔ながらのゲレ食で、カレーかラーメンを戴く。帰りはこの辺りでも有数の温泉に入る。リフト券を見せると割引になるところもあったと思う。それが日光湯元の正しい利用の仕方だ。
そんな温泉街の一角にある片田舎スキー場に、上級思考のスキーヤーは間違っても行ってはいけない。斜面の緩さゆえに怒りの向けどころもなく、帰りの駐車場でふかし過ぎてスタック、なんて目も当てられない結末だ。

今シーズンから下の娘がスキーの練習を始めることになる。何となくきっかけが掴めそうになった頃、ぜひこのスキー場に行ってみようか。

(06-NOV-2001 wrote)

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