[ こんな宿に泊まりたい ] - [ 徒歩n分 車n分 ]
宿を取る場合に誰もが気にするのがスキー場までの距離である。
スキー場マップなんかの巻末に付いている宿一覧を見ると大概、
アクセスに関する情報が書いてある。徒歩5分とか車2分とかである。
これがどれだけアテになるのかはわからないが、判断材料としてはこれしかない。
大きく分けると2つになる。
1つは宿を出たら板を担いでゲレンデまで歩いていくというタイプ。徒歩n分と書かれているタイプだ。
もう1つは送迎をしてくれるところ。バンや大きなところだとマイクロバスを持っていて、
ゲレンデまで送ってくれたり迎えに来てくれたりする。車n分と書いてあるところだ。
(車n分と書いておきながら送迎してくれないようなところはあるまい……。)
どちらが良いだろうかと見比べる。いつも悩むところだ。
歩いていけるところというのは時間の融通が利く点で有利だ。
思いのほか子供の疲れがひどかったり、気分が乗っていなかったり、
あるいは荒天でただもうレストハウスにいるだけ、
などといった場合にはさっさとスキー場を引き揚げたい。
そんな時に徒歩圏であれば思い立ったその場で行動が出来る。
逆に送迎になるところだと、迎えに来てもらえないことには宿へは戻れない。
宿を選ぶ時いつも気にしてしまう点だ。
送迎にもパターンが2つあって、決まった時間にスキー場へ送り届け、
決まった時間にスキー場へ迎えに来るというものと、
送ってもらう時は「お願いしま〜す」と声を掛ければ送ってくれ、
迎えに来てもらう時は電話をする、という、時間に自由度があり、
個別に送迎してくれるところとがある。ここでは前者を一斉送迎、
後者を個別送迎と呼ぼう。私の経験からすると、
一斉送迎はマイクロバスを持つようなわりと大き目の民宿・旅館に見られ、
個別送迎は小さなところがバンなどで送ってくれる多い、と見受けられる。
で、子連れとしてはずさなくちゃつらいのはやはり一斉送迎であって、
個別送迎をしてもらえるところであれば、何も敬遠することはないと思っている。
要は好きな時間に宿とゲレンデとを行き来できればいいのだから。
徒歩とはいってもゲレンデに至るまでの間に駐車場を縦断しなくてはならないところも少なくない。
とすれば、ゲレンデサイドに隣接した「送迎車専用駐車場」
のようなところに横付けしてもらえるのは、実は結構ありがたかったりする。
結局、徒歩の場合気にしなくてはならないのがその所用時間である。
子供を連れているとどうしても(特に子供が小さなうちは)子供はストックだけを持ち、
親が子供のスキーを持ち、さらにソリもある、という状態で、限界は早いうちに来る。
とすれば、徒歩圏で何分もかかるような宿であれば、
個別送迎をしてくれる宿を選んだほうがメリットは大きいかもしれない。
問題は、送迎をしてくれる宿が、
果たして一斉送迎なのか個別送迎なのかを見抜く方法だが──宿一覧などでは見分けが付かないので、
我が家の場合には宿に電話した時に聞いてしまっている。
「どのようにスキー場まで連れていってくれるのか」と。
(14-SEP-2001 wrote)
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