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[ 子供と一緒にどこ行こう ] - [ 子供たちとのスキー記録(2) ]


長男のスキーは3歳になった冬から始まった。
まだ1歳になったばかりの長女を見ていなくてはならなかったので、 必然的にどちらかが長男にスキーを教えることになった。
最初はリフト券なんかいらない。それにゲレンデベースで滑らせて遊ぶだけなのでスキー場だってどこでもいい。

私はいわゆる「子供に対する教え方」みたいなものに反発するつもりもないが迎合するつもりもなかったので、 子供がストックを持ちたいと言えば持たせたし、 プルークのスタンスをキープするような機具や子供を暴走させないための腰ひもなどを買おうとは考えなかった。
今考えるに、これが「ひとりで滑るようになれるまで時間のかかった」原因だったかもしれない。
どちらかが教えるとはいっても、長男に教えたのは殆ど私だった。 確かにストックを持たせないことや、機具やひもで括りつけることは理に適っていると思う。 しかし長男はストックを持ちたがった。私が見ているW-CUPのビデオでは選手がストックでポールをなぎ倒して行く、 だから長男の頭にはストックは持つものだ、という意識もあったに違いない。だから持ちたい、 それはそれでいいと思った。それに、子供なんてすぐに気付くに違いないのだ。機具やひもを付けていたら 「スキーの選手も、他の人も、誰も付けていないじゃないか」って。
長男はストックを構えて雪の上に立つとそれなりにいっぱしの格好になった。 しかし、2歩3歩も歩けばすぐに転ぶ。板が重なるからだ。 そこで、板をまっすぐに(つまり平行に)しておくことを教えた。そのまま手を引っ張ったり 後ろから押したり、自分で動くことをさせたりした。いつでも私は口すっぱく 「板、まっすぐ」と言い続けた。
しばらくするとリフトに乗りたがる。やはりリフトに乗せると喜ぶので、こちらも楽しい。 しかし後が大変だ。滑ることはおろか、斜面の上にすら立っていられないから、 常に身体を捕まえておかなくちゃいけない。自由が利くのはまっ平らの雪の上だけだ。
斜面を降りる時は、お馴染みの格好である。子供を前に抱えて滑るのである。 情けないスタイルだがとても疲れる。でもまぁ仕方がない。
ここでも私は「板、まっすぐ」を唱え続けた。こうなるともう呪文のようだ。

こういったスキーをこのシーズン中何度も続けた。私は「板、まっすぐ」を言い続け、 長男は私に抱えられ続けた。ビデオの見過ぎか「しゅっ、しゅっ」と言いながら、 私に抱えられたまま板をまわしてみせたりした。スラロームの選手ヨロシク、といった感じだ。 少しだけ進歩もした。緩い斜面で私が2〜3m引っ張り上げ、 下で待つ妻に向かってひとりでそのまま滑って突っ込んで行くことができるようになった。 腰で抱えても、ひとりで滑り出させても「板、まっすぐ」を忠実に守っているのはなかなか偉いなと感心した。 板が重なることは全くなかった。口すっぱく言ったお蔭である。
しかし、残念なことに自分で滑ることはできなかった。自分で滑り出すことはできても、 止まることができないのだからそれは当然かもしれない。「板、まっすぐ」を忠実に守っているのでは、 少し先にいる母親に向かって突進するのが関の山だ。

とうとう長男は3歳のシーズンを自分で滑ることができるようにならずに終えてしまった。
最後の最後まで私に抱えられて滑り、緩い斜面で母親に突っ込み、平らなところで歩き回っていた。

(13-OCT-2001 wrote)

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